スイス方式システムとは?

Swig30起動画面
 スイス方式とは、囲碁や将棋、連珠、チェスの大会などで利用されている変則リーグ戦方式です。
 参加者全員に順位をつける競技でもっとも公平なシステムは総当りリーグ戦ですが、参加者が多いとリーグ戦は無理ですから、トーナメント戦などが採用されます。
 しかし、トーナメント戦などでは、フロックによる勝敗が大きな要素を占めてしまいます。
 そこで敗者復活方式やシード方式を導入するのですが、それでも実力が正確に反映されているとはいえません。
 スイス方式変則リーグ戦はその欠陥を補うために考え出された方式です。
 当支部ではスイス方式対戦処理ソフトで処理していますが、ソフト(SwigPro/SwigFree)は左の目次からダウンロードできます(SwigPro[ver.5.022] SwigFree[ver.5.022]が最新版です)。
 ダウンロードページでは対応できるOSに制限があるように読めますが、WindowsはどのバージョンでもすべてOKです。

スイス方式の計算ロジック

 スイス方式では、誰を誰とどういう理由で組合せるかというロジックは、できるだけ誰もが納得できる公平なものでなくてはなりませんし、そのためにいくつかの要素を複雑に組み込まなければなりません。
 このシステムの泣き所は、実はここにあります。毎年開催されている世界アマチュア囲碁選手権などでも、参加選手から、「なぜこの相手と対局させられるのか?」といったクレームがつくこともあるそうです。
 組み込む要素としては、勝ち数、対戦した相手の勝ち数、ランク(段級位)などが考えられますが、どういうロジックにしても大会事務局が人手で計算するのでは、考えただけでもぞっとしてしまいます。

まず順位をつける

 ロジックに組み込む条件を仮に、最優先要素勝ち数、第2優先要素段級位、第3優先要素ナンバー(抽選で決める)の3つの要素とします。
 まず、参加者を以下の手順で1列に並べます。
 (1) 勝ち数の多い順に並べる。
 (2) (1)で同点だった人が複数あった場合、そのグループだけを段級位順に並べる。
    以下のようになります。
    n勝(m段) n勝(m-1段) n勝(m-1段) n-1勝(m段)
 (3) (2)でも同点だった人が複数あった場合、さらにその中だけをナンバー順に並べる。
    以下のようになります。
    n勝(m段(p番)) n勝(m-1段(q番)) n勝(m-1段(q+1番)) n-1勝(m段(r番))
 最終的にはたとえば、以下のようになります。
    4勝 三段 2番
    4勝 三段 6番
    4勝 二段 1番
    4勝 二段 8番
    3勝 五段 3番
    3勝 三段 4番
    ・・・・・

組合せロジックの展開

 このようにして1列になった参加者を、上から順にに組み合わせます。
 上記の例なら、
    2番―6番
    1番―8番
    3番―4番
 すでに対戦済みだった場合は、一人飛び越した次の候補と組み合わせます。
 もし、1番と8番が対戦済みなら
    1番―3番
    8番―4番
 となります。
 最後の組合せも対戦済みだった場合は、1組づつ遡って組合せをやり直します。上記の例で8番と4番が対戦済みなら
    2番―6番
    1番―4番
    8番―3番
 となります。

3人トグル

 スイス方式で最も恐いのは、組合せができない場合があることです。これを仮に3人トグルと呼んでおきます。
 これは、「1度対戦したら2度と対戦できない」「各回とも手空きを作ってはならない」という当然の前提があることから発生します。
 3人トグルが発生しない必要条件はわかっていませんが、十分条件は対戦回数が参加者数の半分以下です。
 ●必要条件がおわかりの方は、ご一報いただけると幸いです。

多賀城方式

 当支部の大会は4回戦です。
 1回戦はランダム(パソコンで発生させた乱数を使用)に組合せ
 2回戦は以下の順に並べ、上から順に組合せ
  (1)勝数
  (2)ランダム
 3回戦と4回戦は、以下の数が多いほど順位が上とし、上から順に組合せ
  (1)勝数
  (2)「対戦した全員」の勝数の合計
  (3)「「対戦した相手」が対戦した全員」の勝数の合計
  (4)「対戦して勝った相手」の勝数の合計
  (5)「「対戦して勝った相手」が対戦して勝った相手」の勝数の合計
  (6)段級位
  (7)パソコンで発生させた乱数
 最後の順位のつけかたは、
  (1)勝数
  (2)「対戦した全員」の勝数の合計
  (3)「「対戦した相手」が対戦した全員」の勝数の合計
  (4)「対戦して勝った相手」の勝数の合計
  (5)「「対戦して勝った相手」が対戦して勝った相手」の勝数の合計
  (6)直接対戦している場合、勝っている方が上
 以上を事務局が手計算するのはたいへんです。そこで当支部ではスイス方式対戦処理システム(SwigPro)を使い、パソコンで処理しています。
  スイス方式対戦処理ソフトの詳細については、左の目次のリンクから企画・編集集団GONに飛んでください。